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教育理念

東京農業大学稲花小学校の教育理念は、「冒険心の育成」です。
これは、東京農業大学の創設者である、榎本武揚公の言葉に由来しています。

東京農大創設者 榎本武揚公(えのもと たけあき)

東京農大創設者 榎本武揚公(えのもと たけあき)

 榎本武揚公(1836 ~ 1908年)は、12歳から江戸幕府の昌平坂学問所で、儒学を学びました。26歳の時に幕府初の海外留学生に選ばれ、オランダに留学、4年余の間に洋式海軍技術や国際法、農業、工業などを学び、蘭、仏、独、露の4か国語を身につけました。
帰国後、海軍副総裁となりますが、間もなく戊辰戦争が勃発。土方歳三らと共に明治新政府軍と戦いますが、敗北し、投獄されます。しかし、近代科学の知識と、国際事情に通じた博識を惜しんだ明治政府から出仕を要請され、農商務大臣、文部大臣、逓信大臣、外務大臣などの要職を歴任。近代日本の発展に大きく貢献しました。
日本が国際社会での競争力をもつためには、安定した農業生産力の発展が欠かせないとの考えから、1891年に設立した徳川育英黌農業科が、東京農業大学のルーツです。「教育とは、セオリー(理論)とプラクティス(実践)の二者が車の両輪のように並び行なわれることで、はじめて完全なものとなる」という確固たる理念は、「実学主義」として現在の東京農業大学にも脈々と息づいています。農大稲花小の子どもたちは、その最も若い後継者といえます。

教育理念「冒険心の育成」

教育理念「冒険心の育成」

榎本武揚公が知人に贈った「冒険は最良の師である」のオランダ語自筆

 榎本武揚公は、未知なるものにひるまず、困難に立ち向かうことの大切さを、「冒険は最良の師である」とオランダ語の書に表現して知人に贈っています。
東京農業大学稲花小学校は、この言葉に基づき「冒険心の育成」を教育の理念とします。未知なる新しい世界に挑む気骨と主体性をもち、本気になって取り組み、科学的・実践的に学ぶ人間を育てます。